WATARU
お悩みさん
・みんなってどういった理由で辞めるのだろう
という疑問について解説をする記事となっております。
私もSESという業界にいる身ですから、そういった辞めたくなる気持ちはよくわかります。
今回の記事では、「なぜ辞めたくなるのか?」「1年以内に退職するリスク」について解説していきます。
また、日々エンジニアさん達の相談を受けていたりしますので是非この記事を信頼して読み進めていただければと思います。
前提:SESって何だろう
このブログは良く出てくるSESという言葉、初めての方もいると思いますので改めて解説します。
SES(エス・イー・エス): System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)
SESとはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約
[2]技術者の労働を提供する
(この場合、顧客は技術者の労働の対価を支払います)
引用元:「エリートネットワーク」SES(System Engineering Service)とは?
つまり、通常の受託運用とは別物で社内のエンジニアをエンドユーザー(依頼主)に貸し出すことにより収益を得ているビジネスモデルです。
SESについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので是非ご覧になってみて下さい。
SES 1年目が転職したくなってしまう理由
では、さっそく本題に入っていきます。
私自身、このSES業界に入ってから”妙な違和感”を感じることが多々ありました。
実施にSES企業を早々に退職した方々の理由を聞いてみたところ以下のような理由があることがわかりました。
・やりたいことができなそう
・給料が安い
・やらされている感
上記のような理由が上がったことについて詳しく解説していきます。
やりたいことができなそう
SESはスキルさえあれば、様々な案件から仕事を選び参画することが可能です。
しかし、未経験の方やロースキルの方となると、そういった”仕事”を選ぶという行為が困難になります。
また、会社も利益を優先させるため
・ロースキルな方が入れる案件
・利益がでる案件
上記の条件をクリアする案件を選定する必要があります。
そうなってくると自然と「監視業務」「テスター業務」に限定されてきてしまいます。
憧れていたプログラミングコードを書く生活とは程遠くなってしまうため、「やりたいことができない」と判断し辞職や転職をする人が多いようです。
給料が安い
SESだと給料が安いという話をよく聞きます。
実際SESサラリーマンの給与は安い傾向にあります、その理由はSES特有の「中抜き制度」がかなり大きいです。
SESの仕組は以下のようになっております。
引用元:「AXIA社長ブログ」日本のIT業界のためにSESは消滅するべきだと思う
なので商流が下になればなるほど会社は中抜きが多く儲からないのです。
例でいうと、3次請け以下の未経験の平均単価は”30万~36万”です。
そこから、会社は”社会保険料”をはじめとした様々な経費を差し引くことになので、自然と給与は安くなってしまいます。
また、未経験でなく給与が安い方は、会社を大きくするための運転資金になっていることが大半です。
やらされている感
これもSESゆえのジレンマというべき項目ですが
SESは準委任契約という契約形態をとっております。
準委任契約:準委任契約とは、発注者(委任者)が、法律行為以外の事務を受注者に依頼するタイプの契約です。
要は
<準委任契約は>
・労働期間に対して報酬が支払われる
・成果物への担保責任がない
・発注側に指揮命令権がない
上記のような契約のことを言います。
そこで出てくる問題が「労働時間による拘束」です、この契約の場合よくあるIT業界のメリットである仕事効率化による早退ができないのです
その場合、「仕事が無い場合でもオフィスに行って仕事をする振りをしてくれ」などどいう指示が会社からされるので、会社からの”やらされている感”がぬぐえなく嫌になってしまう方が多いようです。
まとめ:SES 1年目が転職したくなってしまう理由
ということで、今回はSESに入社したけど1年以内に転職したくなってしまう理由について解説しました。
おさらいをすると以下の3つが大きな要因と言えそうです。
・やりたいことができなそう
・給料が安い
・やらされている感
実際SES1年目はスキルが伴っていなく、仕事が選べず給与が低いは事実です。
ですが、昨今のIT業界は未経験に大変厳しい業界となっているので、1年未満での転職活動は非常にリスクが高いと言えます。
まずは1年は、仕事を続けてみた後に受託企業などに転職することをお勧めします。
1年以内に転職するリスクについては以下の記事でも解説しておりますので是非合わせて読んでみてくださいね
では今回はこれにて!