WATARU
今回の記事はこんな方におすすめです。
お悩みさん
・SES企業への就職へ成功したがその後何をしたらいいか分からない
・SEとしてのレベルアップ方法が分からない
・どうやってキャリアアップしていいかわからない
この記事を信頼してもいい理由
記事を書いている人が・・・
・現役のシステムエンジニア
・SE歴7年目のインフラエンジニア
今回解説する内容
・SESエンジニア1年目が意識すること
・SESエンジニア1年目で取りたい資格
・SESエンジニア1年目が意識すべき転職について
以前こんなツイートをさせていただきました。
【未経験からSESエンジニアになったら意識すること】
🏴未経験からの脱却
🏴用語を覚える
🏴次のフェーズの資格取得を意識するのが良いと思います
結果的に未経験枠から脱却することが重要!
正直ここに効率なんてものはないですが時間が必ず解決してくれます#駆け出しのエンジニアと繋がりたい— わたる@フリーランスSESエンジニア (@Glober_hoshina) March 4, 2020
SESエンジニアとしてキャリアをスタートさせた方の次の悩みで多いのは「キャリアアップをどのように築いていくのか」ではないでしょうか。
SESエンジニアのキャリアアップとして重要なのが「最初の一年」だと私は思います。
この記事では、そんな最初の一年の過ごし方を解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただければ最初の一年の過ごし方とSESエンジニアとしてのキャリアアップ方法がわかりますよ。
またこの記事の内容については以下の動画でも触れておりますので是非見てみてください。
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結論:経験者としてのステータスを手に入れよう
SESエンジニアの1年目の過ごし方の結論として「未経験からの脱却と経験者としてのステータスを得る」ことをまずは目指しましょう。
SESの場合、最も重要なのが「未経験者ではない」ことです。
IT経験者というだけでエントリーできる案件の数は大幅に上昇しますし転職やフリーランスへの転向も可能となります。
他にも「エンジニアとしてコミュニケーションをとれるようになる」ことや「資格を取得する」ことも重要ですが、まずはエンジニアとしての仕事を1年以上続けて未経験からの脱却と経験者としてのステータスを得ることを目標にしましょう。
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SESエンジニア1年目が意識すること
SESエンジニアに転職してから意識しなくてはいけないことそれは「最初の一年をどのように過ごすか」です。
SESエンジニアに限らずIT業界というのはトレンドや最新の技術がどんどんアップデートされていくと同時により優秀な技術者が求められる傾向にあります。
そのため最初の一年目がエンジニアにとってはとても重要な期間と言えます。
この章では以下の項目に分けて、駆け出しSESエンジニアがキャリアップ・スキルアップについて意識しておくべきことを解説します。
・一年以上同じ現場でキャリア(経験)を積もう
・IT用語を知ってエンジニアとして会話ができるようになろう
・現場を変えることを見越して資格を取ろう
一年以上同じ現場でキャリア(経験)を積もう
SES業界で重要視されるのが「未経験か経験者か」です。
エンジニアとして未経験者か経験者かは「業務経歴が1年以上あるかどうか」で判断されます。
分類 | 業務経歴 |
未経験者 | 1年未満 |
経験者 | 1年以上 |
また未経験者から経験者かで受注できる仕事の幅も大きく変わってきます。
分類 | 受けれる仕事の種類 |
未経験者 | 監視オペレーター コールセンター テスター |
経験者 | 上記以外の全般 ※経験度による |
上記のことからも「1年以上のキャリア(経験)を積んで経験者としてのステータスを得る」ことが、意識するべきことの一つと言えるでしょう。
IT用語を知ってエンジニアとして会話ができるようになろう
1年以上のキャリアを積んで経験者としてのステータスを獲得した際に重要になるのが「エンジニアとしてコミュニケーションがとれるかどうか」です。
「とりあえず1年続ければいいんだろ」と思っている方は要注意です。
ただ続けることでも”経験者としてのステータスを得る”事はできますが、次の現場に行った時に業務経歴1年程度のIT知識を得ていないと仕事をするのが難しくなってきます。
具体的には「運用・保守・プログラミング」を行う上でIT用語が飛び交います、その中で用語や会話の内容を正しく理解できないと「大きな失敗やトラブルの原因」になりかねません。
具体的に使われる用語の例としては以下の様な物があります。
工程・業務種別 | 用語例 |
運用・保守 | SQL/SaaS/PaaS/IaaS/サーバ CUI/レビュー/ロールバック |
構築・開発(プログラミング) | インタプリタ型/インフラ API/オープンソース |
PM・設計 | アジャイル開発/ウォーターフォール/SI |
上記のような用語を1年目で理解しておくということもとても重要なことと言えます。
現場を変えることを見越して資格を取ろう
SESエンジニアとして1年目にやっておきたい事として次の現場を見越した「資格取得」をしておくと良いでしょう。
基本的にはSESという働き方では「資格は別になくても良い」というのが私の見解ですが未経験やロースキル(経験が浅い方)は話が別です、基本的にSESは以下の様な評価のされ方をします。
条件 | 評価における重要度 |
未経験かどうか | 最高 |
実務経験があるか | 高 |
業務に関連する資格を保持しているか | 中 |
何等かの資格を保持しているか | 低 |
未経験かどうかは例外として、重要なのが「対象の業務経歴があるか」どうかです。
基本的には案件の業務を別の現場で経験している場合は即戦力となるので相手からしても一番欲しい人材として手厚い扱いを受けることになります。
次に重要視されるのが案件の業務の資格を保持しているかどうかです、即戦力にはならないが教えることが少なそうという印象で案件が決まりやすいです。
そして最後に「何等かの資格を保持しているか」です、基本的に「なんらか資格を持っているから」と言って優遇されることはありません。
しかし、経験が少ない場合は「重要度:高」の実務経験があるかどうかでは「確実に無い」になるわけですから、次に評価されやすい「業務に関連する資格」を取得するべきと言えるでしょう。
SESエンジニア1年目で取りたい資格
前の章でもお伝えしましたが「経験者にとって資格を取ることはそこまで重要ではない」です。
しかし、ロースキルや2年目のエンジニアにとっては新しい案件にマッチする資格を取得することは有効な手段と言えます。
ということで、一年目に取っておきたい資格をこの章では解説します。
・IT用語を知る資格
・インフラ系の資格
・ミドル系の資格
・システム系の資格
IT用語を知る資格
IT用語を知る資格としては「ITパスポート」「基本情報技術者試験」が良いでしょう。
ITパスポートと基本情報はどちらもIT系の情報を全般的に知ることが可能で1年目に知識として得ておきたい「IT用語を知る」という点でとても役に立ちます。
難易度としては「ITパスポート」の方が簡単ですが、業務的な知識を付けるのであれば「基本情報技術者試験」の方が良いと言えます。
未経験からITエンジニアへの転職という観点では「基本情報技術者試験」の方が有利に働くため、この記事を読んでいる”これからエンジニアになりたい”方は「基本情報技術者試験」がおすすめです。
キャリアをスタートさせておりIT用語を学びたいという程度であれば「ITパスポート」で十分だと思います。
インフラ系の資格
インフラ系でキャリアを積んで行きたい方は「LinuC」「CCNA」が良いでしょう。
LinuCはサーバOSであるLinuxにおける汎用的な知識を得ることが可能です。
CCNAはネットワークにおける基本的な知識を得ることが可能です。
この二つは持っておくことによってインフラ業務の基本的な知識を付けることができインフラ関係の案件に参画するときに相手に良い印象を与えることができます。
また、ネットワークの知識はインフラエンジニアとしてとても有効活用することができるので取っておいても損はない資格と言えます。
DB系の資格
DBを使ったキャリアを積んで行きたい方は「Oracle Master」「OSS-DB」が良いでしょう。
Oracle MasterはOracle社のOracle Databaseに関する認定資格です。
OSS-DBはオープンソースデータベースの知識と技術を認定する資格です。
DBはシステムにおける根幹ともいえる部分になるため、世間一般的にも需要が高く「単価が高い」です。
DBが使えるエンジニアとしてキャリア形成が完了すれば将来、転職やフリーランスになった際に仕事に困ることは無くなるでしょう。
どちらも難しい資格ではありますが、DBを使ったエンジニアとしてキャリアを形成していきたい場合は是非この資格にチャレンジしてみてください。
システム系の資格
システム系のおすすめ資格は「オラクルJava認定資格」が良いでしょう。
オラクルJava認定資格はOracle社のJavaに関する認定資格です。
JavaはIT業界で一番使われているシステム言語でありインフラでキャリアを積むにしても、プログラマとしてキャリアを積むにしても持っておいて損はしないでしょう。
インフラエンジニアである私もjavaの知識を有していた方が良いなと思うところが多々ありますしプログラムがどのように動いているかを知ることで、問題が発生した際の早急な解決につながる場合があります。
SESエンジニア1年目が意識すべき転職について
SESエンジニアとしてキャリアアップをしていきたいのであれば3年程度は同じ会社でキャリアアップをした方が良いと思います。
理由は3年程度で、ある程度の技術力はつけてから転職した方がよいのと、会社があなたを採用する際に掛かったコストを回収できるのがこの程度の期間であるからです。
しかしながら例外ももちろん存在します、この章ではSES1年目で意識すべき転職について解説していきます。
・SES企業を転職する時期は2年~3年がベスト
・経験が詰めないのであれば1年で転職しよう
・仕事が嫌いになりそうならすぐにでも転職しよう
SES企業を転職する時期は2年~3年がベスト
基本的に最初に就職したSES企業から転職を検討するタイミングは2年~3年がおすすめです。
2~3年であれば1現場か2現場程度経験がある状態で転職が可能となるため、自社開発系の企業への転職やSESでも好条件で転職が可能となります。
1年程度だと現場経験が少ないですし4~5年だと年を取り過ぎてしまい転職には不利になるケースがあります。
その点2年~3年ですとちょうどよく転職もしやすいと言えます。
もちろん丁度良いだけで転職自体は1年であっても経験が10年20年であっても可能です。
経験が詰めないのであれば1年で転職しよう
今所属しているSES企業で経験が積めないと判断した場合は「1年以上経験を積んだ状態」で転職をしましょう。
1年未満での転職はリスクがありますし、未経験では就職が難しいIT業界ですから、まずは「経験者」としてのステータスを得てから転職をしましょう。
基本的には2~3年程度の経験が積めることが理想ですが、経験やスキルが付かないところで無駄に数年を過ごすくらいであれば、1年ですぐに転職を検討しスキルが付く会社へ行きましょう。
1年程度で転職できる先は同じようなSES企業になりますが、スキルが付けば後々理想とする会社へ転職が可能でしょう。
仕事が嫌いになりそうならすぐにでも転職しよう
1年だけど仕事をしていてパワハラやモラハラで仕事が嫌いになりそうと思っている方は「今すぐにでも転職」を検討しましょう。
一番はやりがいある仕事を楽しく続けていくことなので、現段階で仕事がやりがいが無く辛いものである場合は今すぐにでも転職を検討しましょう。
IT業界は特殊な性格や独自の価値観を持っている方が多いです、そのため人間関係で上手く行かない場合も多く存在します。
最終的に頑張り過ぎてしまうと「体調をくずしたり」「うつ病を発症したり」する場合がありますので、その傾向がある時点で転職を検討しましょう。
WATARU
まとめ: 未経験からSESエンジニアになった時に意識する事
今回のまとめとして、まずは「経験者としてのステータスを得る」ことを目標に1年目を過ごしてみましょう。
1年という経験があるだけでSES上では「経験者としてのステータスが手に入る」ので仕事の幅ややれることが一気に増えていきます。
しかし、1年以上続けられないケースもありいますので、そこは柔軟に自分の生活状況や目標と照らし合わせてベストな判断をしていっていただければと思います。
エンジニアは適切なタイミングで適切な転職や独立をすることで仕事の幅や大きな収入を得ることが可能な職業です。
是非、このIT業界に転職を成功させたのであれば将来的な成功も目指していただけたらと思います。
WATARU