SES契約ってなに?現役エンジニアが解説

WATARU

こんにちは、フリーランスエンジニアのWATARUです。

お悩みさん

・SES契約ってなに?

・SES企業で働くけど注意するべきことは

というお悩みを持っている方向けの記事を書きました。

SES企業にお勤めの方でも、SES契約とはどういった契約なのかを理解している人は多くはありません。

それ故に「やってはいけないことをやっている」「お客さんにいい様に使われている」なんてケースも多く見かけます。

ということで今回は、SES契約とは一体何なのかについて解説していきたいと思います。

この記事を信頼してもいい理由

記事を書いている人が・・・

 

・現役のフリーランスエンジニア

 

・SES契約で稼働中

 

・フリーランス歴7年

今回解説する内容

・SES契約を理解する

 

・SES契約のメリット

 

・SES契約のデメリット

この記事を読むことで「SES契約とはいったい何かを理解する」ことができます。

仕事を効率的に進めていく上では自分がどのような契約で働いているかを理解することは非常に重要です。

是非、この記事を参考に理解を深めていってみてください。

結論:SES契約は契約労働時間に対して報酬が支払われる契約

結論SES契約は契約書に記載されている「契約労働時間」に対して報酬が支払われる契約のことです。

そのため、契約時間がどうなっているかが重要です。

例えば契約時間が「1か月あたり140時間~180時間」であれば、契約した人材がその範囲で仕事をしているかに対して報酬が支払われるため

その他の要因「成果物があるか」「生産性があるか」などは契約上気にする必要がありません。

 

詳しくは本編で解説していきますので、より深く理解してい方は本編をご覧ください。

SES契約を理解する

早速SES契約とはどういった物なのかを理解していきましょう。

SESは悪い印象を持たれがちですが、契約内容を理解して上手く活用することで、すごくメリットのある働き方になりますので、是非この章で理解を深めていってください。

SES契約とは

SES契約の正式名称は「システムエンジニアリングサービス契約」と言われており、契約している企業によっては「準委任契約」と呼ばれていたりします。

SESの主な特徴としては

・報酬は労働者の契約労働時間に対して発生する。

 

・成果物が完成していなくても報酬は発生する。

 

・完了した仕事に対して責任は負う必要は無い。

つまりSES契約の場合は「働いた時間」が重要ということになります。

契約時間を満たしていればたとえ成果物がなかったとしても、依頼しているが側は金銭を払う必要があるのです。

よくあるSES契約内容

よくあるSES契約内容としては「1人月あたり単価○○円」という契約のされ方が多いです。

SES契約は主に1か月労働してもらうことに対して報酬を支払い、この1か月あたりの報酬のことを業界用語で「単価」と言います。

この単価はスキルに対して大きくことなり、レバテックフリーランスであれば「15万円」~「165万円」の案件が公開されております。

 

各フリーランスエージェントの案件数や単価情報などは下記の記事にまとめてありますので参考にしてみてください。

フリーランスになるのにおすすめのエージェントは?現役エンジニアが解説

注意点は常駐先で誰からの指示で動くか

SES契約で注意をしておかなくてはならないのが「誰からの指示で働くか」です。

業界ではこのことを「指揮命令系統」などと言います。

 

SES契約では、元請けが一次請けに仕事を依頼している状況で、一次請け企業からの依頼で二次受けの社員が元請け企業に常駐して働くことになった場合、指示してもいいのは一次請け企業のみになります。

この場合、元請けの社員が二次受けのメンバーに指示をするのは違法となります。

ややこしいので図にまとめてみました。

 

この指揮命令系統は守られていない現場もあるのが実態です。

自分の現場でこういったことがおこっていないかも注意してみましょう。

SES契約のメリット

何かと懸念されがちなSESですがメリットもたくさんあります。

僕自身このメリットに惹かれ7年間もSES契約で働いております。

時間に対しての報酬が支払われる

SES契約では「契約している時間に対して報酬が支払われる」のが基本です。

良くある契約内容として以下の様な物があります。

・契約時間:140時間~180時間

 

・単価:80万円

この場合は140時間から180時間の労働時間を守っていれば報酬は満額支払われるわけですから。

働き過ぎてしまった場合などは休みをとったりなどして調整をすることも可能ですし、残業すれば単価80万に上乗せで報酬が支払われます。

月々の労働時間が固定化されているため休みの日程や遊ぶ日程なども調整しやすいことが多いです。

成果物に対しての責任が無い

SES契約では「成果物に対しての責任がありません」

そのため、「かならず完成させなくてはならない」というプレッシャーが無いのです。

請負契約をしている場合はサービスを作っている企業の社員となると「成果物を作り上げる」ことが業務の評価に繋がりますから。

責任やプレッシャーがSES契約で働いている人とは大きく異なります。

大きなプレッシャーを感じながら働くのが苦手な方はSESの働き方は理にかなっていると言えます。

様々な現場に行くことができる

SES契約であれば、皆さんが知っているような大手企業で働くことができます。

私の経験上、有名な大手企業ともなると「仕事ができる人がおおい」「利益を上げる為の仕組が整っている」ケースが多く、働いている中で多くの学びがあります。

また、現場によっては最先端の技術を用いて開発を行っている現場もあるため向上心がある方にとっては、とてもメリットのある働き方と言えます。

SES契約のデメリット

メリットがあるということはデメリットももちろん存在します。

SES契約におけるデメリットをご紹介いたします。

責任のある仕事ができない

SES契約で仕事をしている方は「責任が伴う」仕事ができない場合が多いです。

具体的には以下のようなポジションの仕事です。

・PM(プロジェクトマネージャー)

 

・PL(プロジェクトリーダー)

上記の様なポジションはお客様と会話をするケースや成果物に対しての責任を持っている場合が多く、また組織をまとめてプロジェクトを成功に導く役割があります。

そのため、契約上いついなくなるか分からないSES契約のエンジニアには任せられないのが実態です。

継続的な契約はお客様次第

SES契約の場合、現場の継続は「お客様」次第です。

すごく楽しく、やりがいのある仕事だとしても「予算、労働のパフォーマンス、プロジェクトの受注」など様々な要因により契約が終了になる場合が多いです。

そのため、自分がいくら現場を継続したかったとしても契約が打ち切られてしまえば、また新しい案件を探し参画する必要があります。

安定した仕事を求めている方にとっては先が見えないというのはデメリットと言えるでしょう。

常にスキルアップが求められる

SES契約の場合、常にスキルアップをしていくことが求められます。

SESの契約上、就職してから定年するまで常に同じ現場に入れるということは基本的にあり得ません。

そのため、新しい現場に行くことになれば都度新しいスキルを習得する必要があります。

現場を変えることで今まで使っていたスキルが全然役に立たなくなるケースなども多くありますので、常に勉強しスキルアップをしていく必要があるのです。

 

まとめ:SES契約なら楽にいこう

まとめです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

SES契約は「契約労働時間に対しての報酬」であるということが最重要項目だと思います。

そのため、SES契約で働いているエンジニアの皆さんは「成果を上げなくてはならない」というプレッシャーを感じて仕事をするのは辞めて、しっかりサボらず契約時間分働くというのが最適解と言えます。

スタンスは会社によって様々ですが、私はそういった緩い気持ちでストレスなく働けるのがSESの強みであると理解しています。

 

もし、あなたがSES契約に疑問を持ち、不満を持っているのであれば自分で契約を理解し働けるフリーランスという道もあるので是非ご検討いただければと思います。

私でよければコメント当で相談にも乗らさせていただきますので、お気軽にコメント記載していただければと思います。

 

ではまた別の記事でお会いしましょう

フリーランスになるのにおすすめのエージェントは?現役エンジニアが解説