ワタ
今回は以下のようなお悩みを持っている方向けに記事を書いています。
お悩みさん
・フリーランスエンジニアとして稼ぐには?
・メリットやデメリットをリアルな視点で知りたい
これからフリーランスエンジニアを目指す方の中には、「本当に稼げるのか」と悩んでいる方も多いと思います。
この記事では、フリーランス歴9年の私がこの疑問に対して詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事を信頼してもいい理由
記事を書いている人が・・・
・現役のフリーランスエンジニア
・フリーランス歴9年目
結論:スキル次第で大きく稼げる
フリーランスエンジニアは、自分のスキル次第で大きく稼げる可能性があります。
特にコンサルタントやPM(プロジェクトマネージャー)は需要が高い一方で、対応できる人材が少ないため、高額な報酬が得られます。
今後フリーランスエンジニアとして活動を検討している方は、ご自身がどの程度稼げる可能性があるのか、この記事で確認してみてください。
フリーランスエンジニアはどのくらい稼げるのか?
この章ではフリーランスエンジニアになるとどの程度稼ぐことができるのかについて解説していきます。
フリーランスエンジニアの年収
Relanceが現役のフリーランスエンジニアに行った調査によると、最も多い年収帯は「500万円以上800万円未満」で全体の約29%を占めています。
次に多いのは「300万円以上500万円未満」の約28.0%、続いて「200万円以上300万円未満」の約13.9%、そして「800万円以上1,000万円未満」の約12.6%となっています。
全体の平均年収は576万円という結果でした。
出典:Relance
日本人の平均年収(414万円)と比較すると、フリーランスエンジニアの年収は約150万円高い計算です。
このことから、フリーランスエンジニアは平均的な所得の方よりも高い収入を得やすい働き方といえるでしょう。
フリーランスエンジニアになると収入は上がる?
同じくRelanceの調査では、フリーランスエンジニアになったことで収入が上がった人は54.5%、変わらない人は36.6%、減った人は8.9%という結果が報告されています。
出典:Relance
つまり、91.1%の人が収入を落とすことなくフリーランスエンジニアに転身しています。
また、案件を自由に選べる点や、節税により手取り額が増える点を考慮すると、フリーランスエンジニアになることで多くの人がメリットを享受していることがわかります。
稼げる職種と年収
フリーランスエンジニアの中でも、職種によって年収に大きな差があります。
レバテックフリーランスが取り扱う案件の単価を基に算出した各職種の平均年収は以下です。
- ITアーキテクト:1,020万円
- ITコンサルタント:1,008万円
- データサイエンティスト:900万円
上流工程に関わる職種ほど高年収の傾向があります。
以下の表はレバテックフリーランスが調査した各職種別の平均年収の一覧です。
出典:レバテックフリーランス
上記の図より、身近な職種としては以下の平均年収が挙げられます。
- インフラエンジニア:816万円
- システムエンジニア:852万円
- フロントエンジニア:864万円
- サーバーエンジニア:804万円
これらの職種では、平均して800万円以上の年収を得られる可能性が高いです。
フリーランスエンジニアが稼ぐためのポイント
フリーランスエンジニアの平均年収を知り、「稼げる職業」であることは理解できたかと思います。
しかし、フリーランスエンジニアの中には、十分に稼げない人が一定数存在するのも事実です。
ここでは、稼ぐために押さえておくべきポイントを解説します。これを参考に、稼げないエンジニアにならないようしっかり準備を整えましょう。
常駐案件を上手く活用し複数案件を受注する
フリーランスエンジニアは案件単位で働くため、時間や場所にとらわれない「ノマドワーク」を目指せます。
ただし、フリーランスになったばかりの頃は、受託型案件だけで安定的な収入を得るのは難しい場合があります。
そのため、準委任(SES)の常駐案件を活用して安定収入を確保しながら、土日や平日の夜を活用して受託案件を並行して進めるのがおすすめです。
準委任の常駐案件のメリット
- 長期契約が多く、安定した収益を得やすい
- 成果次第で契約が継続する可能性が高い
- サラリーマンに近い働き方が可能
これらのメリットにより、生活スタイルを大きく変えることなく、安定した収入を得ることができます。
エージェントを上手に活用する
フリーランスエンジニアとして効率的に稼ぐためには、フリーランスエージェントの活用が有効です。
エージェントは一定のマージン(手数料)を差し引くものの、以下のようなサポートを提供してくれるのが一般的です。
- 案件の紹介
- 単価交渉の代行
- 契約や業務に関するサポート
特にフリーランスとしての活動を始めたばかりの頃は、右も左もわからない状況になることが予想されますので、フリーランスを検討した段階でエージェントに相談しておくと安心です。
スキルアップを継続する
フリーランスエンジニアとして稼ぎ続けるためには、現在のスキルに満足せず、継続的なスキルアップが重要です。
フリーランスになると、企業が勉強を促したり、スキルアップの機会を提供してくれることはほとんどありません。
自分で情報収集を行い、技術や知識を高め続ける必要があります。
スキルアップが収入に直結する理由
- 業界のトレンド技術や最新技術は需要が高い
- 供給できる人材が少ない技術は高単価を得やすい
例えば、AIやクラウド、セキュリティ関連のスキルは近年特に需要が増しています。
これらのスキルを磨くことで、単価アップや高収入を期待できるでしょう。
フリーランスとサラリーマンの違いとメリットデメリット
ここまでこの記事を読まれた方の中には、「収入が上がることは分かったが、フリーランスエンジニアにはデメリットもあるのでは?」と疑問に思われた方も多いかもしれません。
この章では、フリーランスエンジニアとサラリーマンエンジニアのそれぞれのメリットとデメリットについて解説します。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
メリット
- 収入がサラリーマンに比べて大幅に上がる。
- 案件や業務内容を自分で選ぶことができる。
- 様々な控除や節税により手取り収入が上がる。
フリーランスエンジニアは、自分の生活スタイルに合った案件を選べたり、税務処理を自分で行うことで収入を大きく増やすことができるのが特徴です。
デメリット
- 孤独になることが多い。
- 企業の重役や管理職になる機会が少ない。
- 事務的な作業を自分で行う必要がある。
一方で、会社に属さないために一緒に切磋琢磨できる仲間がいなくなり、孤独を感じやすいのがデメリットです。
また、今まで会社が代行していた事務作業を自分で行う必要が出てきます。
サラリーマンのメリット・デメリット
メリット
- 収入が安定している。
- 事務的な作業を会社が代行してくれる。
- 社会保険へ加入できる。
サラリーマンの最大のメリットは「安定性」です。
会社には従業員を守る義務があるため、安心して働けます。また、大企業であれば社会的な信用も得やすく、住宅ローンなども組みやすいでしょう。
デメリット
- 会社が指示する働き方に縛られるため、仕事を選べない。
- 収入が上がりにくい。
- フリーランスに比べて節税策が少ない。
デメリットとしては、収入がフリーランスに比べて低い点が挙げられます。サラリーマンで20代~30代に年収1,000万円を超える人はかなり稀です。
フリーランスになるための具体的なステップ
フリーランスエンジニアになるには、実際どのような手順を踏む必要があるのでしょうか?
フリーランスエンジニアとして独立するには、退職届を提出し、その後開業届を提出するなど、様々な準備が必要です。
詳細な手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
これからフリーランスエンジニアを目指す方は、一度目を通しておくことをおすすめします。
フリーランスエンジニアになる時にやることは?具体的な方法を解説します。
まとめ
フリーランスエンジニアになると、収入が大幅に上がり、案件の選択肢も広がります。
特に、ライフワークバランスを重視したい方や、家族との時間を大切にしたい方にとっては、非常に魅力的な働き方と言えるでしょう。
一方で、デメリットとして、孤独を感じやすいことや、事務的な手続きを自分で行う必要があることが挙げられます。
そのため、フリーランスを目指す際は、どのような目的でこの働き方を選ぶのかや、デメリットを受け入れられるかどうかを十分に検討することが大切です。
この記事が、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。
では、また別の記事でお会いしましょう。