WATARU
今回も前回に、引き続き駆け出しエンジニアがエンジニアとして活躍できるようになる為のプロセスについて解説していきます。
今回は「単価の交渉」や「評価のされ方」について記述していきます。
基本的に、エンジニアがご飯を食べていくために必要なことが「仕事を受注する」ことであるのであれば
より裕福になる為の方法が「報酬を上げる」ことです。
「せっかくフリーになったんだからお金も自由になりたい」
今回は、フリーランスだけではなく、サラリーマンの収入昇格方法についても併せて記載していきます。
目次
エンジニアは技術さえあれば・・・えっ違うの!?
エンジニアは基本的に、「技術能力があれば問題がない!」と思われがちですが
技術能力が全てではないとこの業界に入ってから痛いほど痛感しております。
エンジニアは実は最低限の技術持った後は、顧客やエージェント(営業)に対して、自分をどれだけ高く売れるかが勝負になってきます。

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なんで自分を高く売る必要があるの?
実は、エンジニアの中でも収入が多い人と、少ない人両方の人います。
あえて、ひどい言葉を使うのであれば、40代でも年収が300万円といったエンジニアは自分を高く売ることができなかったエンジニアの代表例でしょう。
確かに、技術屋という生き物は、口下手で自分のことを強く主張できない生き物です
ですがエンジニアとしてステップアップしていきたいのであれば、自分に対して相場以上の評価をさせることは必要な技術になります。
上記の事から、自分に対して評価をさせられない人は”収入は上がらない”ですが、
自分に対して、評価を獲得できる人はみるみるうちに”収入と立場が上がっていきます”
せっかく、エンジニアになったのだから、1000万プレーヤーを目指したいですよね。

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なぜ技術力だけでは、昇格や収入アップができないの?
ただ、昇格のスピードや収入アップのスピードが著しく落ちるのと併せてよいエージェントや良い上司に恵まれない限り評価されないといってよいでしょう。
なぜかというと、上司やエージェント(営業)はその人がどういうことが”できそうか”では評価をしたり、単金を調整します。
重要ポイントは「できる」ではなく「できそうか」なのです。
上司やエージェントは正直、相手が何をできるのかを口頭やヒアリングの中でしか知ることができません。
その際に、自分を主張することができなければ、「できなさそうな人」とレッテルを張られて、その「できなさそうな人」に対して「できそう」な案件しか紹介されなくなります。
では、できなさそうな人ができそうな案件はどういう案件なのでしょうか?
・テスター
・オペレーション
・エクセル記入
といったところでしょうか。
これらの案件は俗にいう「未経験案件」と呼ばれており、IT業界未経験から2年生くらいまでの人が行う案件です。
それに伴い案件の単金や評価もそこまでいいものとは言えません。
せっかくエンジニアになったのに!
プログラミングできるのに!
とやるせなさを感じつことになるでしょう。
また、自分を主張できなければ、こういった案件から抜け出すことすらできなくなるのです。
そうならない為に、エージェントや案件元に対して
自分を高く売ることにより、「できそうな人」が「できる」案件を紹介してもらう必要があります。
できそうな人ができる案件とは
・大手企業のプロデュース&ディレクション
・大規模サイトのリニューアル統括
・企業システム導入&移行
などなど、難しそうな仕事ですよね。
これらの仕事はめちゃめちゃ難易度が高く案件のレベルでも1人月100万以上の案件になります。
※一人月=一人に対して払う一月に払う金額
エンジニアなのであれば実際こういった仕事もしてみたいですよね。

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SESと受託で評価のされ方が違う?
皆さんも、IT業界にいたらこの抗争一度は見たことがあるでしょう。
「SES VS 受託」
僕自身としては、SESである程度の経験を積んだら受託に切り替える派として活動しておりますが
僕の経験上、評価のされ方=金額の提示の条件 にはそれぞれに法則がありそれぞれ違います。
簡単に上記の仕事の仕方について触れておきます。
SES:システムエンジニアリングサービス 超簡単に説明すると、エンジニアの派遣システムです。
※明確に言うと派遣でありません(今回はここには触れません。)
受託:受託は作りたいものを1~10まで責任をもって作って納品する仕事です。
これらの違いは、評価をする人間が違うという所です。
SESはあくまでお手伝いさんという位置づけなので、大手企業がやっている大きな規模の案件に参画して収入を得ることを目的としております。
受託は自社または自分が営業を実施し、企画立案から設計、構築、テスト、納品または運用まですべて自社(個人)で行うものです。
あくまでSESはお手伝いさんなので、受託をしている人に雇われるイメージです
お金を出してくる人は、お客さんから仕事をもらっている受託企業です。
この企業のことを一次受けなんて言ったりします。
なので、SESでのお客さんは受託企業(一次受け企業)となりますので、その一次受け企業に評価をされ案件に参加します。
という事は評価される人物がエンジニアの確立が多いにあります。
対して受託のお客さんは、仕事を依頼してくる企業または個人です
ホームページを作りたい、システムを導入したい。といった純粋なお客様です。
ということは、評価される相手はエンジニアではないという事です。
では、この違いがどういった評価の違いを生むのかを解説します。
SESと受託では単金交渉の仕方が違う
SES・受託企業サラリーマン:IT業界経験年数×技術力(過去案件参照)
個人受託:過去案件実績(ポートフォリオ)×交渉力
で評価されます。
SESと社内SEは先ほど説明した通り、エンジニアがエンジニアの評価をします。
ということは、統括するエンジニアが扱いやすいエンジニアが評価されるエンジニアというわけです。
したら、自社で使っているソフトウェアを使った事がありますとか、グループ会社で数年働いてました。
なんていうエンジニアのほうが扱いやすく、話も通じやすいのでどの業界で何を何年やっていたかで評価をされがちです。
個人受託の場合、相手が直接依頼をしてくる方ばかりです。
という事は、技術的な話を一切わからないことが多々あります。
その場合はポートフォリオ(過去の作品一覧)などで、自分がどういったものを作れるのか、何ができるのかをイメージ的に伝えられるかが重要になって来ます。
「●●会社のホームページを改修して、●●円の売り上げをアップしました。」
と言うほうがより高評価を獲得できるでしょう。
という意味では、個人的に「口下手な人」はSESからスタートしエージェントとの信頼関係を構築して上位案件やリモート案件への移行するまたは独立して個人で受託をするほうがいいと思っております。
というのは大手一流企業の仕事というのはやはり、一流らしく業務効率を圧倒的に考えられているケースがほとんどです、エンジニアとしてそれを学び個人レベルまで落とせたのなら、とても優秀なエンジニアになれると思っております。
もちろん、そこには自分が●●企業でエンジニアをしていたという
いい交渉材料にもなりますしね。

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まとめ
今回は、単金交渉について記載してきました。
この記事でエンジニアは技術能力だけではないことがお分かりいただけたでしょうか。
エンジニアは単金交渉または昇格交渉を自己主張をすることによって評価や収入獲得してきます。
ですので、継続的なスキルアップと併せて、今の自分が何ができて何ができないのかを明確に把握しておく必要があります。
是非、読者様も自分のスキルの棚卸をしてみてはいかがでしょうか。
ではでは
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