WATARU
今回は私がただいま絶賛勉強中である、アプライアンス製品について解説していきます。
是非、この機会にインフラ系のエンジニア1年生のみなさんもアプライアンスに興味を持ってはいかがでしょうか。
僕がアプライアンスに興味を持った理由
アプライアンス製品はどこの企業にも基本的には導入されており、システムの構築時には一度は導入の検討をされ、実際に導入がされている物になります。
では、自分自身が企業に対してシステムの設計と導入やサポートを行うとしてたら、もちろんアプライアンス製品を活用して導入を行う事でしょう。
という事は今のうちからアプライアンスとはいったい何のかどういった物があるのかを知っておくといいのではないかと考えたからです。
アプライアンス製品とは?
概要
アプライアンス製品のは、定まった目的に対して
OSやサーバー・ソフトとハードウェアに組み込んだ形で提供される専用機器のを指します。
それは基本的にパッケージになっていて、導入してからのユーザー側での新しいソフトウェアを導入したり、ハードウェアを購入したりという手間がありません。
イメージとしてはこんな感じ
業界ではこれらのハードウェアを「箱」または「box」と読んだりする事もあるみたいです。
メリット
アプライアンス製品を導入するメリットは
・トータルで割安である
・インストール設定が簡単かつサポートされている
・パッケージの為、あとから追加でソフトウェアやハードが必要にならない(内部ハードの相互性も考慮されている)
・設計書があるため、設定値などが管理しやすい。(外部との相互性を考慮しやすい)
・セキュリティやパフォーマンスに強い
・故障時にベンダーへ丸投げするので手間がかからない。
・専用の運用管理画面などがあり、設定や管理運用が楽である
上記の事から、安価でパフォーマンスがかなり高い製品なのがアプライアンス製品であるといえます。
デメリット
メリットがある分、デメリットも存在します。
アプライアンス製品のデメリットは主に製品の設定が固定されている点が主に上げられます。
・ハードやソフトが固定の為、自分オリジナルに設定がし難い
・拡張しようとすると、基本的には専用の割高な製品を購入しなくてはならない。
・使用済みハードを別の目的に転用できない。
・運用時に詳細設定ができないケースもある。
・別のソフトウェアを同じハードに導入することはできない。
・サポート会社が固定されており、サポートもその会社次第になってくる。
といったことがあげられます。
上記の事が示すのはアプライアンス製品を使う場合、完全にその部門はアプライアンス製品を提供している会社に依存する事となります。
という意味では使用用途によって任せてもいいのかどうなのか、導入元の要件が変わる事などを考えた際に
アプライアンス製品にするべきなのか否かは考慮しなくてはなりません。
どんな種類があるのかな?
どんな種類があるのかな?
私が独自で調べたこんなアプライアンス製品があるよ~というのを紹介していきたいと思います。
まず、事前にアプライアンス製品にはどういった種類のものがあるのかをご紹介します。
・Webサーバー
・ファイル・サーバー
・メール・サーバー
・ファイアウォール
・ウイルス対策ゲートウエイ
といった種類のものに加えて、上記のものを組み合わせた
Webサーバー+メール・サーバー なんて物もあったりします。
アプライアンス製品の例
企業名:Clearswift Ltd.
製品名:Clearswift SECURE Email Gateway
用途:電子メールの誤送信、情報漏洩対策に加え、スパム、ウイルス対策機能をまとめて搭載。世界をリードするディープコンテンツフィルタリング技術+暗号化で、うっかり送信ミスや故意の情報持ち出しにも絶大な威力を発揮
コメント:通称SEGですね。このアプライアンス製品は電子メール送信時のうっかりミスやスパム対策を実施する目的のようです。確かに既存のFWやプロキシでは設定できないような所に手が届く独自の設定や送信時にご送信を防ぐための独自ノウハウを導入できるのはメリットですね・
企業名:吉蔵エックスワイゼットソリューションズ
製品名:MR Series
用途:携帯・モバイル(スマートフォン対応)・PCのメール配信に特化したメールリレーサーバー、携帯・モバイル・スマートフォン・PCのそれぞれへの配信ノウハウを自動化し機能へ反映
コメント:企業さん達が発信する広告メールの一斉送信を自動化する仕組みのようです。確かに細かい設定をこの製品に設定しておけばお客様の層に合わせてメールを自動的に送信することが可能かもしれません。詳しい内容を拝見してないのですがめちゃめちゃ便利そうですね。
企業名:Zabbix LLC
製品名:Zabbix Enterprise Appliance ZS-7300
用途:システム監視、障害通知、グラフ表示などのシステム監視運用業務を容易に開始することを可能にするハードウェアアプライアンス
コメント:私も実際にこれは使用したことがありますが、すごく便利なアプライアンスです。実際に実走されているサーバー群たちをこの製品で管理運用することができます。
上記のようなシリーズがあり、私も様々なアプライアンス製品を触ってきましたがその用途は本当に様々でした。
導入方法
導入方法はアプライアンス製品によって様々です。
企業によっても違いますし、企業の中のサポートプランでも違ってきます
そのサポートプランが自社にあっているかを確認して提供企業と相談をしながら導入を考えたほうが良いでしょう。
おススメは?
アプライアンス製品のおススメ正直ありません。
”ない”というよりかは、企業やお客様の使用用途によって細かい設定や製品選定が変わってくるからです。
googleの検索エンジニンに自分の使用した用途+アプライアンス製品などと入れるだけでも様々な製品が出てきます。
是非この機会に製品を調べてみてはいかがでしょうか?

mohamed_hassan / Pixabay
まとめ
今回はアプライアンス製品について触れていきました。
アプライアンスについては明確に目的が決まっていれば、最高の製品になりますが
その後に要件が変わったり設定変更が発生した場合にはとても使いにくい物になります。
メリット、デメリットを深く理解して、導入を検討するようにしたほうが良いでしょう。
私の持論としては、エンドの先にお客様がいる場合は導入はかなり難しく頻繁に入れ替えなくてはいけない物にもなっていきますが
中小企業など要件が一定で変更があまりない様な企業様に導入するにはうってつけだと思います。
是非これを参考にしてアプライアンスの導入を検討してみてください。
ではでは
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